まず「導引術とは何か」と一言で説明するなら、"からだを自然の状態に保つための方法"ということになります。
では「自然の状態」とは何かというと、からだの各器官が正常に働いている状態のことなのです。
◆導引術の基本は子供のあるがままの姿
わかりやすい例が、幼児の寝姿です。幼児は寝ながら、よくからだを動かします。
昼間元気に遊ぶ子ほど寝ながらよく動き、親は寝相が悪いとか、カゼをひくとかいって心配をしますね。
しかし、この心配は余計なもので、幼児は寝ながら無意識に自然の導引術をしているといえます。
つまり、昼間の動きであまり使わなかった筋や関節を動かして、昼間の動きでたまった邪気を排泄して、疲労をいやし、新鮮な"気"を補給し、活力をたくわえているのです。
このような子供のあるがままの姿が導引術の基本であり、これがまさに"気のトレーニング"なのです。
幼児の寝姿を良く観察してみると、つねにからだにとってもっとも自然な状態を保つ姿勢になっています。
たとえば、横向きになったときには、下側にくる腕をからだとほぼ直角に伸ばし、上側の腕は少し曲げて、手のひらが腹か床につくようにおき、また、下側の足はまっすぐに伸ばし、上側の足は「く」の字に曲げています。
この姿勢は背骨がまっすぐに伸びて、もっとも自然な状態になるのです。
→次項
導引術の秘めたパワー
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